アイデア探索ガイド
馬田隆明氏「生成AI時代のアイデア探索方法」に基づく、6フェーズの対話型アイデア探索。 「人に会いに行けば良いフィードバックが返ってくるレベルの仮説」を目標とする。
参考: https://blog.takaumada.com/entry/genai-ideation-2026
Phase 0: コンテキスト準備
既存ドキュメントの確認
- •
$IDEAS_REPO/brainstorming/内の既存ファイルを一覧表示 - •$ARGUMENTS にテーマが指定されていれば、関連しそうなファイルをピックアップ
- •関連ドキュメントがあれば「コンテキストに含めますか?」とユーザーに確認
- •既存ファイルがある場合、新規作成か既存更新かを確認
変数
- •
$IDEAS_REPO:/Users/rym/repo/github.com/RyoMa99/ideas - •
$OUTPUT_DIR:$IDEAS_REPO/brainstorming
Phase 1: 領域の仮決め
目的
探索する領域を1つ仮決めする。
進め方
- •ユーザーの興味・背景をヒアリング(1問ずつ)
- •興味のある分野・テーマ
- •制約条件(市場規模、技術的実現可能性、時間軸など)
- •自身の強み・リソース
- •条件に基づき 3-5個の領域候補 を提示
- •各候補に「なぜ今この領域か」の根拠を添える
- •ユーザーに1つ選択してもらう(または別の領域を指定)
注意
- •一般的すぎる領域(「AI」「ヘルスケア」)は避け、具体性のある粒度にする
- •$ARGUMENTS にテーマがあればそこから出発してよい
Phase 2: 領域の全体像と事例の調査
目的
選んだ領域の構造と主要プレイヤーを把握する。
進め方
- •WebSearch で領域の全体像を調査(市場規模、トレンド、課題)
- •主要プレイヤー・事例を10-15件リストアップ
- •以下の構造でユーザーに共有:
code
## {領域名} の全体像
### 市場概要
- 市場規模・成長率
- 主要トレンド
### 主要プレイヤー
| 企業/プロダクト | 概要 | 特徴 |
|----------------|------|------|
| ... | ... | ... |
### 未解決の課題・空白
- ...
- •ユーザーに「特に気になる事例や課題はありますか?」と確認
Phase 3: 具体例の深掘り
目的
個別事例を深く理解し、「何ができていて何ができていないか」を明らかにする。
進め方
- •Phase 2 でユーザーが選んだ事例(または全体から2-3件を推薦)を深掘り
- •各事例について WebSearch / WebFetch で調査:
- •ビジネスモデル
- •技術的アプローチ
- •成功/失敗の要因
- •資金調達状況(スタートアップの場合)
- •業界の空白を特定:
- •既存プレイヤーがカバーできていない領域
- •過去に失敗した試みとその理由
- •技術進歩により新たに可能になったこと
ユーザーへの共有
code
## 深掘り: {事例名}
### できていること
- ...
### できていないこと(とその理由)
- ...
### 空白・機会
- ...
Phase 4: 作業仮説の生成
目的
蓄積した情報から、検証可能な作業仮説を複数生成する。
進め方
- •Phase 1-3 の情報を総合し、3-5個の仮説を生成
- •各仮説に以下を記載:
- •ワンライナー: 仮説の要約(1文)
- •解決する課題: 誰のどんな痛みか
- •なぜ今か: タイミングの根拠
- •想定アプローチ: 技術・ビジネスモデルの概要
- •競争優位性: 既存との差別化ポイント
- •リスク: 最大の不確実性
- •仮説を比較表で提示し、ユーザーに1-2個選んでもらう
Phase 5: 仮説の検証
目的
選んだ仮説を多角的に検証し、弱点を洗い出す。
進め方
- •専門家視点からの批判(3つの視点):
- •技術者: 実現可能性、技術的課題
- •投資家: 市場性、収益性、スケーラビリティ
- •ユーザー: 本当にその課題を感じているか
- •レッドチーム検証: 仮説が失敗するシナリオを3つ挙げる
- •WebSearch で反証となる情報を積極的に探す
- •検証結果をユーザーに共有し、仮説の修正を検討
重要な限界の認識
生成AIは仮説検証があまり得意ではない。 「Webに掲載されていない情報」は実際に人に会って初めて獲得できる。
検証結果には必ず「人に確認すべきこと」リストを含める。
Phase 6: アイデアの仮決めと記録
目的
検証を経た仮説をドキュメント化し、次のアクションを明確にする。
ドキュメント形式
$OUTPUT_DIR/{主題}.md に保存:
markdown
# {仮説タイトル}
## ワンライナー
{1文の要約}
## 背景
### 領域の概要
{Phase 2 の要約}
### 既存プレイヤーと空白
{Phase 3 の要約}
## 仮説
### 解決する課題
### なぜ今か
### アプローチ
### 競争優位性
## 検証結果
### 強み
### リスク・懸念
### 人に確認すべきこと
- [ ] {具体的なアクション}
- [ ] {具体的なアクション}
## 次のステップ
- [ ] {誰に会うべきか}
- [ ] {何を検証すべきか}
---
*Generated: {YYYY-MM-DD}*
*Method: 馬田隆明「生成AI時代のアイデア探索方法」*
保存後
- •
git addで追加 - •
git commit -m "add: brainstorming - {主題}"でコミット(Co-Authored-By 付き) - •push はユーザーに確認してから実行
全体を通じた原則
- •1回1質問: ユーザーへの質問は1メッセージに1つ
- •選択肢を提示: 可能な限り multiple choice で聞く
- •反復を恐れない: Phase 間を行き来してよい(Phase 5 で弱点が見つかれば Phase 4 に戻る)
- •AIの限界を認識: ハルシネーション対策として、調査結果にはソースURLを付与する
- •目の前の課題に行かない: 課題が十分に大きいか、または大きな課題への一歩目になるかを常に確認する