Local CI スキル
このスキルの役割: remote CI (GitHub Actions) 相当のチェックをローカルマシン上で実行するスキル。
check-remote-ci コマンドとの違い
| スキル/コマンド | 実行場所 | 目的 | 使用場面 |
|---|---|---|---|
| local-ci (このスキル) | local | local CI チェック(remote CI 相当)をローカル実行 | PR作成前の事前チェック、TDD完了後の検証 |
| check-remote-ci | remote (GitHub Actions) | remote CI の実行状態確認と修正方針提案 | PR作成後、remote CI が失敗した際の原因調査 |
目的
プルリクエスト作成前にローカルマシン上で実行することで、remote CI の失敗を事前に検出します。
.github/workflows/ci.yml と同じチェックを並列実行し、全ての問題を一度に検出します。
実行内容
以下の3つのチェックを並列実行します:
1. Biome Check
- •コマンド:
npm run check - •目的: コードスタイル、リント、フォーマットのチェック
- •失敗時の対応: エラー内容を表示し、
npm run check:fixで自動修正可能な旨を伝える
2. Test
- •コマンド:
npm run test:run - •目的: 全テストスイートの実行
- •失敗時の対応: テストエラーを表示
3. Build
- •コマンド:
npm run build - •目的: TypeScriptコンパイル + Viteビルド
- •失敗時の対応: 型エラーやビルドエラーを表示
並列実行の利点:
- •全ての失敗要因を一度に検出できる
- •複数の問題を同時に修正可能
- •再実行の回数を削減し、開発効率を向上
remote CI (GitHub Actions) との違い
含まれていないチェック:
- •Security Audit (
npm audit,secretlint)- •除外理由:
- •セキュリティチェックは依存関係の脆弱性を検出するため、コード変更のたびに実行する必要性は低い
- •実行時間は通常30秒以内と高速だが、頻繁に実行する価値は低い
- •脆弱性は依存関係のアップデート時に主に発生し、コード変更では影響を受けない
- •remote CI (GitHub Actions) での実行:
- •すべての PR で自動的に実行されます
- •security-audit ジョブとして独立して実行され、失敗時は PR マージがブロックされます
- •ローカルでの手動実行(必要に応じて):
bash
npm audit --audit-level=moderate npm run secretlint
- •除外理由:
設計方針:
- •local-ci: PR作成前の基本的な品質チェック(Biome、Test、Build)に焦点
- •remote CI (GitHub Actions): 包括的なチェック(セキュリティ、依存関係の更新など)を含む完全な検証
実装手順
Step 1: local-ci-checker サブエージェントを起動
このスキルは local-ci-checker サブエージェント(.claude/agents/local-ci-checker.md)を呼び出して実行します。
Task({
"subagent_type": "local-ci-checker",
"model": "haiku",
"description": "Run local CI checks in parallel",
"prompt": "local-ci スキルに従って、3つのサブエージェント(biome-check、test-check、build-check)を並列実行し、全てのチェックが成功することを確認してください。全ての結果をまとめて報告してください。"
})
サブエージェント構造
local-ci-checker サブエージェントは、さらに3つの専用サブエージェントを並列起動します:
- •
biome-check (
.claude/agents/biome-check.md)- •役割: Biome check を実行
- •コマンド:
npm run check - •タイムアウト: 2分
- •
test-check (
.claude/agents/test-check.md)- •役割: テストを実行
- •コマンド:
npm run test:run - •タイムアウト: 5分
- •
build-check (
.claude/agents/build-check.md)- •役割: ビルドを実行
- •コマンド:
npm run build - •タイムアウト: 3分
重要: これらはBashコマンドを直接実行するのではなく、個別のエージェント定義ファイルとして存在します。各エージェントは構造化されたJSON形式で結果を返します。
local-ci-checker サブエージェントの処理フロー:
- •3つのサブエージェントを並列起動: 単一メッセージで3つのTask呼び出し
- •結果集計: TaskOutputツールで各サブエージェントの出力を取得
- •サマリー表示: 全体の結果を整形して報告
Step 2: サマリー表示
全て成功した場合:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ✅ All local CI checks passed! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Summary: - Biome check: ✓ - Tests: ✓ (X tests passed) - Build: ✓ 🎉 Ready to create a pull request!
1つ以上失敗した場合:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
❌ Local CI checks failed
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Summary:
- Biome check: {✓ or ✗}
- Tests: {✓ or ✗}
- Build: {✓ or ✗}
Failed checks:
{失敗したチェックの詳細}
Fix the issues above and re-run the checks.
エラーハンドリング
- •各チェックは並列実行されるため、すべてのチェックが完了するまで待つ
- •失敗したチェックがある場合、全ての失敗内容を一度に表示する
- •Biome checkが失敗した場合は
npm run check:fixで自動修正可能な旨を伝える - •複数のチェックが失敗した場合、全ての修正方法をまとめて提示する
並列実行の再実行コスト
部分的失敗時の修正フロー:
- •失敗したチェックのエラーを全て確認
- •全ての問題を修正
- •
npm run check、npm run test:run、npm run buildを再度並列実行
コスト比較(典型的な実行時間):
- •逐次実行(従来): Biome失敗 → 修正 → Biome実行(10秒)→ Test実行(2分)→ Build実行(1分) = 合計 3分10秒
- •並列実行(現在): 全て並列実行 = 最大2分(最も遅いTestの実行時間)
メリット: 再実行時も並列実行により、逐次実行より約1分10秒高速化されます。
実行例
成功例
🔍 Running local CI checks (in parallel)... 📋 Biome check ✅ Biome check passed 🧪 Running tests ✅ Tests passed (1,736 tests) 🏗️ Building project ✅ Build passed ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ✅ All local CI checks passed! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Summary: - Biome check: ✓ - Tests: ✓ (1,736 tests passed) - Build: ✓ 🎉 Ready to create a pull request!
失敗例(複数のチェックで失敗)
🔍 Running local CI checks (in parallel)...
📋 Biome check
✅ Biome check passed
🧪 Running tests
❌ Tests failed
[テストエラー出力]
🏗️ Building project
❌ Build failed
[ビルドエラー出力]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
❌ Local CI checks failed
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Summary:
- Biome check: ✓
- Tests: ✗
- Build: ✗
Failed checks:
- Tests: {テストエラーの詳細}
- Build: {ビルドエラーの詳細}
Fix the issues above and re-run the checks.
注意事項
- •remote CI と完全に同じ環境ではないため、local CI で成功しても remote CI で失敗する可能性はある
- •ただし、ほとんどの問題は事前に検出できる
- •実行時間は環境によって異なるが、通常3-5分程度
- •
npm ciは実行しない(依存関係は既にインストール済みと仮定)
使い方
/local-ci
このコマンドを実行すると、Claude が上記の手順を実行します(3つのチェックは並列実行されます)。
他のコマンドとの違い
詳細な比較は冒頭の表を参照してください。
- •
/local-ci(このスキル): local CI チェック(remote CI 相当)をローカルマシン上で実行(Biome check、テスト、ビルド) - •
/check-remote-ci: remote CI (GitHub Actions) の実行状態を確認して修正方針を提案