Gemini セカンドオピニオン
概要
このスキルは、Google Gemini CLI を活用して外部視点でのセカンドオピニオンを提供します。別の AI モデルの視点から、コードレビュー、設計判断、アーキテクチャの妥当性を検証し、潜在的な問題の発見や代替案の提案を行います。
いつ使うか
以下のタイミングでこのスキルを使用してください:
- •複数の実装方針があり、どちらが適切か判断に迷う時
- •重要な設計判断やアーキテクチャ選択をする前に外部視点で確認したい時
- •コードレビューで見落としがないか、別の AI の視点でダブルチェックしたい時
- •現在の提案に対して異なる視点からの意見が欲しい時
- •ユーザーが「Geminiに意見を聞いて」「セカンドオピニオンが欲しい」「別の視点で確認して」とリクエストした時
いつ使うべきでないか
以下の状況ではこのスキルを使用しないでください:
- •単純な実装タスク(他の AI に聞く必要がない明確な作業)
- •既に明確な方針が決まっており、追加の意見が不要な場合
- •即座に実装を進める必要があり、検討時間が確保できない場合
- •プロジェクト固有のコンテキストが重要で、外部 AI では判断できない場合
使用手順
1. 対象とコンテキストの特定
まず、Gemini に意見を求める対象を特定します。
対象の種類:
- •コードファイル(実装の妥当性検証)
- •設計ドキュメント(アーキテクチャレビュー)
- •複数の実装案(比較検討)
- •技術選定(ライブラリ、フレームワーク、設計パターン)
必要なコンテキスト収集:
# 対象ファイルがある場合は Read で読み込む # プロジェクト構造を把握する必要がある場合は Glob や Grep を活用
2. 質問の明確化
Gemini に投げる質問を明確に定義します。以下の要素を含めると効果的です:
質問の構成要素:
- •背景・コンテキスト: なぜこの質問をしているのか
- •具体的な質問: 何を知りたいのか
- •現在の状況: どのような検討をしているか、どんな選択肢があるか
- •期待する回答: どのような視点での意見が欲しいのか
質問の例:
以下のコードについて、パフォーマンス、保守性、セキュリティの観点からレビューしてください。 特に懸念される点や、より良い実装方法があれば提案してください。 [コード]
3. Gemini への問い合わせ
mcp__gemini-cli__ask-gemini ツールを使用して Gemini に質問します。
基本的な使い方:
{
"prompt": "質問内容とコンテキスト",
"model": "auto-gemini-3", // 省略可(デフォルト: auto-gemini-3)
"sandbox": false, // デフォルト: false
"changeMode": false // デフォルト: false
}
パラメータの説明:
- •
prompt(必須): Gemini への質問内容。ファイルを参照する場合は@ファイルパス構文が使える - •
model(省略可): 使用するモデル(デフォルト:auto-gemini-3)- •高速な回答が必要な場合:
gemini-3-flash-preview - •より詳細な分析が必要な場合:
gemini-3-pro-preview
- •高速な回答が必要な場合:
- •
sandbox(省略可): サンドボックスモードでの実行(デフォルト: false)- •コード実行や潜在的にリスクのある操作をテストする場合に true に設定
- •
changeMode(省略可): 構造化された編集提案を受け取る(デフォルト: false)- •コード修正の具体的な diff が必要な場合に true に設定
ファイルを含めた問い合わせ例:
{
"prompt": "@src/auth/login.ts このファイルのセキュリティ上の問題点を指摘してください。特に認証・認可周りの実装をレビューしてください。",
"model": "auto-gemini-3"
}
複数ファイルを含める例:
{
"prompt": "@src/api/handler.ts と @src/api/middleware.ts を比較して、エラーハンドリングの一貫性について意見をください。",
"model": "auto-gemini-3"
}
changeMode を使った修正提案の例:
{
"prompt": "@src/components/Form.tsx このコンポーネントのパフォーマンスを改善する具体的な修正案を提案してください。",
"model": "auto-gemini-3",
"changeMode": true
}
4. 回答の分析と統合
Gemini からの回答を受け取ったら、以下の視点で分析します:
分析のポイント:
- •現在の見解と Gemini の見解の共通点を特定(両方が指摘する点は重要度が高い)
- •現在の見解と Gemini の見解の相違点を特定(異なる視点や優先順位を理解)
- •Gemini 独自の指摘や提案(現在の分析で見落としていた視点)
- •プロジェクトのコンテキストにおいて、どちらの意見がより適切かを判断
統合レポートの作成: 以下の形式でユーザーに結果を報告します:
# Gemini セカンドオピニオン結果 ## 質問内容 [Gemini に投げた質問] ## Gemini の回答サマリー [主要なポイントを箇条書きで整理] ## 既存分析との比較 ### 共通の指摘 - [両方が指摘した点1] - [両方が指摘した点2] ### Gemini 独自の視点 - [Gemini だけが指摘した点1] - [Gemini だけが指摘した点2] ### 推奨アクション [両者の意見を踏まえた上での具体的な推奨事項]
ユースケース別ガイド
ユースケース1: コードレビュー
目的: 実装されたコードの品質を外部視点で検証
手順:
- •
レビュー対象のコードを Read で読み込む
- •
以下のような質問を Gemini に投げる:
code以下のコードについて、以下の観点からレビューしてください: - バグや潜在的な問題 - パフォーマンス上の懸念 - セキュリティリスク - 保守性・可読性 - ベストプラクティスとの適合性 [コード]
- •
Gemini の指摘を既存の分析と比較
- •
統合レポートを作成
ユースケース2: アーキテクチャ設計の相談
目的: システム設計やアーキテクチャの妥当性を検証
手順:
- •
設計の概要とコンテキストをまとめる
- •
以下のような質問を Gemini に投げる:
code以下のアーキテクチャ設計について意見をください: 【背景】 [プロジェクトの背景や要件] 【現在の設計案】 [設計の概要] 【質問】 - この設計の利点と欠点 - スケーラビリティの観点での懸念 - 代替案の提案 - 潜在的なボトルネックや問題点
- •
Gemini の提案と現在の提案を比較検討
- •
プロジェクトのコンテキストに最適な設計を選択
ユースケース3: 技術選定の比較
目的: ライブラリ、フレームワーク、設計パターンなどの選択肢を比較
手順:
- •
選択肢と評価基準を整理
- •
以下のような質問を Gemini に投げる:
code以下の技術選択について意見をください: 【要件】 [プロジェクトの要件] 【選択肢】 A. [選択肢A] B. [選択肢B] C. [選択肢C] 【評価基準】 - パフォーマンス - 学習コスト - エコシステム - 長期的な保守性 各選択肢の利点・欠点を評価し、推奨を教えてください。
- •
現在の推奨と Gemini の推奨を比較
- •
プロジェクトに最適な選択肢を決定
ユースケース4: 実装方針の妥当性検証
目的: 提案された実装アプローチが適切かを確認
手順:
- •
実装方針の概要を整理
- •
以下のような質問を Gemini に投げる:
code以下の実装方針について、妥当性を検証してください: 【実装方針】 [提案されている実装アプローチ] 【懸念点】 [不安に思っている点] 【質問】 - この実装方針の問題点やリスク - より良い代替アプローチがあるか - 実装時に注意すべき点
- •
Gemini の指摘を実装方針に反映
注意事項
セキュリティとプライバシー
- •機密情報や個人情報を含むコードを Gemini に送信しないでください
- •API キー、パスワード、トークンなどの認証情報は必ず削除してから送信してください
- •プロジェクトの機密性が高い場合は、このスキルの使用を控えてください
コンテキストの制限
- •Gemini はプロジェクト全体のコンテキストを持っていません
- •プロジェクト固有の方針や制約がある場合は、質問に含めてください
- •外部 AI の意見は参考情報として扱い、最終判断はプロジェクトのコンテキストを踏まえて行ってください
回答の信頼性
- •Gemini の回答は必ずしも正確とは限りません
- •重要な判断では、Gemini の意見を鵜呑みにせず、他の分析と合わせて総合的に判断してください
- •複数の情報源で確認することが推奨されます
モデルの選択
- •gemini-2.5-flash: 高速な回答が必要な場合、簡単な質問
- •gemini-2.5-pro: 複雑な分析が必要な場合、詳細なレビュー
changeMode の使用
changeMode: true を設定すると、Gemini が構造化された編集提案を返します。この機能は以下の場合に有用です:
- •具体的なコード修正の diff が必要な場合
- •AIが直接適用できる形式での提案が欲しい場合
注意: changeMode は通常のレビューでは不要です。具体的な修正コードが必要な場合のみ使用してください。
sandbox モードの使用
sandbox: true を設定すると、Gemini が隔離された環境でコードを実行したり、潜在的にリスクのある操作をテストできます。この機能は以下の場合に有用です:
- •コード変更の動作を安全に検証したい場合
- •スクリプトやツールの実行結果を確認したい場合
- •実験的な操作を試したい場合
注意: sandbox モードは通常のレビューや相談では不要です。
推奨ワークフロー
- •まず実装・分析を行う: 最初に現在のAIで実装やレビューを行う
- •重要な判断点でセカンドオピニオン: 以下のような場面で Gemini の意見を求める
- •複数の実装案で迷っている時
- •セキュリティやパフォーマンスが重要な箇所
- •アーキテクチャの重要な判断
- •両者の意見を統合: 現在の見解と Gemini の見解を比較し、最適な判断を下す
- •実装に反映: 統合された知見に基づいて実装を進める
このワークフローにより、複数の AI の知見を活用しながら、より質の高い実装を実現できます。