ドキュメントレビュー
意図
ドキュメントが docs/DOCUMENTATION.md の方針に沿っているかを体系的にレビューし、改善点を特定する。
ドキュメントは仕様の一部であり、その品質はライブラリの使いやすさに直結する。
レビューは 双方向 である。ドキュメントが方針に合っているかだけでなく、方針がドキュメントの実態に合っているかも問う。
レビュー手順
1. 対象の特定
引数でファイルパスやパッケージ名が指定されていればそれを対象にする。 指定がなければ、以下の優先順で対象を決める:
- •直近の変更(
git diff)に関連するドキュメント - •指定がなければ全体レビュー
2. DOCUMENTATION.md の方針を読む
docs/DOCUMENTATION.md を読み、現在の方針・テンプレートを確認する。
3. チェック観点
テンプレート準拠
パッケージ README:
- •セクション順序: タイトル → (Philosophy) → Installation → Usage → API → (Module Structure)
- •必須セクション(Installation, Usage, API)が揃っているか
- •API セクションの形式(関数シグネチャ → インターフェース → 説明)
Showcase README:
- •セクション順序: タイトル → 機能 → 実装のポイント → 実行
- •「実装のポイント」がコード例付きで説明されているか
- •躓きポイントが記述されているか
情報の配置
- •API 仕様がパッケージ README にあるか(showcase README に混入していないか)
- •実装パターンが showcase README にあるか(パッケージ README に混入していないか)
- •同じ情報が複数箇所に存在していないか
実装との整合性
- •README に書かれた API が実装に存在するか
- •型シグネチャが最新か
- •使用例のコードが実際に動作するか
日英同期(ルート README)
- •
README.mdとREADME.ja.mdの内容が一致しているか - •セクション構成、コード例、順序が揃っているか
JSDoc
- •公開 API に JSDoc が付いているか
- •
@param,@returnsが記述されているか
方針自体の妥当性
レビューの過程で、以下のような摩擦に気づいたら記録する:
- •テンプレートに合わせると不自然になる箇所 → テンプレートの見直しが必要かもしれない
- •配置ルールで判断に迷う情報 → 配置基準が不十分かもしれない
- •同じ指摘が複数ドキュメントで繰り返される → 方針の記述が不明確かもしれない
- •テンプレートにない構造が自然に使われている → テンプレートの拡張が妥当かもしれない
これらは「ドキュメントの問題」ではなく「方針の問題」である可能性がある。
4. 報告フォーマット
対象: <ファイルパス>
| 観点 | 状態 | 詳細 |
|---|---|---|
| テンプレート準拠 | OK / 要改善 | 具体的な指摘 |
| 情報の配置 | OK / 要改善 | 重複や配置ミス |
| 実装との整合性 | OK / 要改善 | 乖離している箇所 |
方針へのフィードバック(該当する場合のみ):
レビュー中に方針側の改善が必要だと感じた点があれば、ここに記載する。 「ドキュメントを方針に合わせるべき」か「方針をドキュメントに合わせるべき」かの判断も含める。
現時点の方針
- •実装との乖離は必ず指摘する(仕様の信頼性に直結)
- •テンプレートからの軽微な逸脱は「推奨」として報告
- •新パッケージや新 showcase 追加時は特に厳密にテンプレート準拠を確認
- •レビュー中に感じた方針への摩擦は、報告に含める(ドキュメントの問題か方針の問題かを区別する)
今後の検討事項
- •ドキュメントの自動チェック(セクション構造の lint など)
- •README から型情報を自動抽出して整合性チェック
- •JSDoc カバレッジの定量レポート
- •レビューで蓄積された方針フィードバックの定期的な振り返り